俺が好きなのは、世界一可愛い君

お正月 ~とある2人の1日~

俺は今、とある女の子に恋をしている。



ちなみに初恋だ。



今日は一世一代の大勝負に出る。



昨日、元旦にも関わらずデパートに出かけた俺をどれだけ誉めても誉めたり無い。



適当にデパートをぶらついていると、デパート内の長椅子に腰かけた海歌ちゃんを見つけた。



この日同じ時間にデパートにいる確率など、そう高くはない。



今日はついてる。



そう思いながら、もちろん声をかけた。



だが、この日の俺の運はまだ尽きてはいなかった。



談笑を初めて10分程たった時、海歌ちゃんが愚痴を言うように、

「聞いてよ、光。私明日1日ずっとひとりなんだよ? 両親は一人娘をおいて旅行に行っちゃうし、おばあちゃん家は遠いし。友達は他の友達と予定が入っちゃってて……正月なのにめちゃめちゃ寂しい~」
 
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