俺が好きなのは、世界一可愛い君
「あのこな。俺の、絶賛初恋中の相手」



俺と一樹は、一瞬目を見合わせ、昼食のために友達の元へと戻って行った波風さんをみた。



少し日焼けしたはだに、きゅっと纏められたポニーテール。



素朴な感じで、やや気の強そうな印象を受ける。



なるほど……確かにいい人そうだったし、光には以外とああいう人が似合うのかも知れない。



「だから、な!! 心配すんなよ楓。その子……怜ちゃんだっけ? 相当美人なんだろ?」



だがそれを正直にいってやるような俺ではない。



「確かに黙って座ってれば美人だけど、どっちかっていうと可愛いよ。ってゆうか光、お前初恋だったのか」



惚気だとからかわれたり、からかい返したりしながら、俺等の昼食は終わった。 

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