俺が好きなのは、世界一可愛い君
幸い、明日から冬休みな上、貯金もたまたま結構な額がある。



まぁ冬休みが明日からなのは、早乙女が俺達のなかを拗らせようとしたからなのだが。



そんなことを思いながら、放課後の夜の街を歩く俺は、一時間ほど前の出来事を思い出す。



俺は、怜ちゃんと直接話をするために、怜ちゃんの家へと向かった。



怜ちゃんのお母さんのであるままさんは、普段働き詰めな分、1年に2回まとめて休みをとる。



職場の人からの配慮なのだと聞いたことがある。
 

だから、怜ちゃんが入れてくれなくても、もう休みに入っているであろう、ママさんがいれてくれるだろうと、ふんでいた。



されど、いくらピンポンを押せど、足音1つしない。



不審に思った俺は、ママさんに電話を掛けた。
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