幼なじみはトップアイドル 〜ちさ姉を好きになっていいのは俺だけ〜
「おれ、頑張るから」
 璃音はわたしの肩に顔をうづめたまま、そう言った。

 ち、ちょっと待って。
 その状態でしゃべられると、首に息がかかるんだけど。

 実は……
 そこ、弱いんだよね、とっても。
 それで美容院に行くのも苦手なぐらい。

 わー、もう我慢できない。

「わ、わかったから。もう離れて」

 わたしは身をよじって、璃音の腕から抜け出した。
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