ケイト ノ ボウシ
中に入っていたのは…


『毛糸の……帽子だ…!凄い!きれい……』




『被ってみて!』




『じゃあ、恥ずかしいからさ、目…閉じてて?』






夏鈴は目を閉じた……





被る瞬間……


その時私は溢れる涙を止められなかった


温かくて





夏鈴の匂いがしたから…





『え…!なんで泣いてんの!』







『……嬉しかったから…。ほんとにありがとう…!』
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