ケイト ノ ボウシ
『私……そんなにうまく…ないよ…?』




言って椅子に座った夏鈴に手を伸ばそうとした








でも




ガタン……!!


『千尋っ……!?』




『…っ…う……!……』



めまいがして……病院ベットの横のてすりにつかまった…




自分でも何が起きたか分からなかった…

夏鈴が掴んでくれなきゃ落ちてた…






『……だいじょ…ぶ…………』


うつ向いたまま言った



『ぜんっぜん大丈夫そうに見えないから!!医者呼んでくるから!!待ってて!』



私を寝かせながら夏鈴は言った




『……ごめんね……夏鈴……』




離れていく夏鈴を見ながら…私は意識を失った……
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