ツインレイ⋅⋅⋅唯一無二
(18)許せない

···涼1️⃣


涼は、どうしても許せなくて
弁護士に相談することにした。

私は、航空会社でグランドホステス勤務を
している。
上空(CAC)より地上に居るほうが
自分に向いていると
今まで頑張って来た。

今では、マネージャーとして
講師として講話をしたり
研修を行ったりしている。

両親が亡くなり
兄の顔を見ることが嫌で
転勤を希望した。

会社からは、引き止めをしてもらったが
辞めるわけではないので
なんとか了承を得た。

最初の勤務地で付きあっていた。
三井 俊介( みつい しゅんすけ )

彼は、空港内にある
レストランやカフェを経営している。
全国の空港に入っている。

長身にイケメン、更に金持ち
モテル男だ。

ふらふらする癖があり
そんな男は、まっぴらだと
一年でお別れをした。

何度も本気なのは、涼だけだと
言っていたが
本気じゃない、何があるのだと
頭おかしいのでは?
と、相手にすることはなかった。

美桜と一緒に過ごす方が楽しかった
のもあるが·····

だが、今回の転勤を誰に聞いたのか
勤務地に俊介が現れた。

「何しにきたの?俊介 暇なの?
私、あなたに用事はないわよ。
いったい、誰にきいたの?」
と、肩をふいに突かれ
振り返ると彼がいて驚くと同時に
言葉がでた。

すると、俊介は
「なぁ。あれから一度も
俺に会いたいと思わなかった?」
と、質問を
「う〜ん。ない。思わなかった。」
と、はっきり答えた。

最初の二、三日は考えたが
女性に対し軽い感じの俊介とは
合わないと思ったのと
美桜のそばにいたかったのもある。

「はぁっ。まじで。」
「本当に。そんな事を訊きに?」
「俺、見合いするんだ。
その前に涼に会いたかった。
いや、違う、訊きたかったから」
涼は、半ば呆れながら
「やっと身を固める気になったんだ。
良かったね。おめでとう。
だけど、俊介。
ふらふらしないで
ちゃんと奥さんになる人を
愛して大事にするんだよ。」
と、言うと
「お前なぁ。」
と、悲しそうに言う俊介を
見ないことにして
「あっ、そうだ、俊介。
弁護士の知り合いいない?」
と、訊ねた。

俊介は、顔が広いし
会社を経営しているから
知っているだろうと。
「弁護士?知ってるというか
内の顧問弁護士がいる。」
「本当に?
俊介のとこの顧問弁護士さんは
忙しいだろうから
その方の知り合いで良いから
紹介してくれない?」
と、お願いすると
俊介は、
「連絡する。」
と、言ってくれた。
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