りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生



急いで制服のシャツを脱いで外に出れば、サトシさんがパイプ式のガードレールに寄りかかっている姿が見えた。

話したい事があると言って、サトシさんは俺の上がりをコンビニの外で待っていたのだ。といっても、15分位だけど。



「俺、転勤が決まってさ。北海道に行く事になったんだよね」


なんて、サトシさんが前触れもなくサラッと言うものだから驚いた。



「……北海道ですか」

「そうなんだよ」


と、サトシさんがタバコを口に苦笑いを見せる。



「いつからなんですか?」

「来年の4月」

「それミサキさんに話したんですか?」

「これからなんだよね」


ミサキさんが"別れ話"や"浮気"を疑っていた原因は、ソレだったのか。
でも、それってつまり……。



「遠距離ですか」

「……あー、そうだね」


俺も高校卒業してこっちきた時、彼女と遠距離になったな。
1ヶ月もたなかったけど。

でも、社会人なら金あるだろうし、会いに行けるんだろうな。



「でさ、コウくんにお願いがあるんだ」



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