りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
彼女じゃねーし
「コウ!おっせーよ!!」
「おー、レポートは間に合ったのかよ?」
チャイムと同時に教室に駆け込めば、既に座っているクラスの奴等が口を開いた。
「ん、……ッギリギリ」
息を切らしながら、1番後ろの机に鞄を置いて、乱暴に椅子に腰をかける。
アパートから全速力で走ったのはキツかったな……。
鞄からペットボトルのスポーツドリンクを取り出して、一気に喉へ流し込んでから、大きな息を吐いた。
「なんだよ。昨日、ライン入れても見てなかったじゃねぇか」
なんて、リクが頬を膨らませながら後ろを振り返る。
「あー、わりッ」
「文献写メして貰いたかったのに」
「それどころじゃ無かったんだよ」
「はぁ?レポート以外何があんだよ!」
「うるせーし」
騒がしい中 前のドアが開かれて、1限目の講師が教室に足を踏み入れると、生徒逹の声が静まりかえっていく。
起立礼の掛け声、椅子が床を引きずる音が響き渡る。
何も準備していなかった俺は、慌てて机に教科書を出してノートを広げた。