りんじん彼ジョ。~隣のお姉さんに襲われました~大人女子×専門学生
「あー!!腹減ったぁ!」
なんて、タカヤが缶ビールを手にしたままテーブルにゴツンと頭を打ち付けた。
「なーんか、花ねーよなぁ。何か作ろっか!なんて言ってくれる女子マジで募集~~」
続けてリクが唇を尖らせる。
「誰か呼ぶか?笹沼とか」
ジュンジュンがニヤニヤと口元を緩ませて、クラスの女子の名前を出せば、リクの顔色が一気に青ざめた。
「やめろ!!やめろ!!」
「リク、笹沼ニガテだもんなぁ……」
俺が苦笑いを見せれば、
「顔は可愛いじゃーん。タイプなんだろ?」
「リク、入学式から騒いでたじゃん」
「あーーー!!!昔の話だろ?」
ジュンジュンとタカヤの言葉が飛び交う中で、リクの叫び声が上がるから、部屋の中には賑やかになるばかり。
「でも、笹沼 今日バイト入ってたかも」
たまたま同じバイト先の俺がそう口にすれば、ホッとしたリクとテンションが下がるジュンジュンとタカヤが目に入る。
確かに俺も笹沼はちょっと苦手だけど…。
笹沼はリクにとって初カノで、詳しくは知らないが相当トラウマを植え付けたらしい。