40歳88キロの私が、クールな天才医師と最高の溺愛家族を作るまで
「森山さん。ちょっといい?」
何の前触れもなく、リモートワーク用のチャットツールで話しかけてきたのは、佐野美夜子さん。

(私なんかに話しかけるなんて、珍しい……)

佐野さんは、普段全く話さないタイプ。
彼女は、ファッション雑誌から抜け出たような美女だ。
そのため、彼女の容姿に恋焦がれる男性社員達が、いつのまにか抜け駆け禁止のファンクラブを作ってしまったらしい。

そんな佐野さんの事は、羨ましいとすら今は思わない。
< 4 / 229 >

この作品をシェア

pagetop