わがままピンクレモネード 〜クールな旦那さまは私の時だけ甘く、独占愛を刻み込む。〜
私たちの秘密。
朝起きて学校行って、ご飯食べて、寝る……それに好きな人と過ごす。
そんな生活を送る私、咲田 碧依はそこら辺にいる普通の高校生だ。
「龍樹ー! 私、先に行くよー」
「おぅ、いってらっしゃい」
家から出ると自転車に跨り学校に向かってゆっくり漕いだ。もうすぐ学校に着くという時、後ろから声をかけられる。
「おはよ、碧依」
「おはよー茅那ちゃん」
後ろを向くとブレザーを着崩して着ているショートヘアの女の子。茶色の髪に毛先はピンクに染めたギャル系女子の朝森 茅那ちゃん。小学生の時からの付き合いで親友である。
「今日も碧依は可愛いなあ〜」
「何言ってるのーもう」
そんなことを言い合って戯れながら学校の校門を通り、校舎に入る。生徒が行き交う中「咲田さん」と呼ばれた。