わがままピンクレモネード 〜クールな旦那さまは私の時だけ甘く、独占愛を刻み込む。〜
「あ、伊瀬見先生……おはようございます」
「おはよう、朝森も」
やって来たのは伊瀬見 龍樹先生だ。すっきりとした目鼻立ちでバランスよく整った可愛い系な顔に、だが大人の男性という感じの雰囲気に色気がある。イケメンだからかとても人気な先生だ。
「私はついでなの? じゃあ先に教室行くね」
茅那ちゃんが先に階段を登っていったのを横目に伊瀬見先生から一枚のプリントを渡された。
「三者面談か……電話してみます」
「ああ、よろしく」
プリントを持って教室に向かうとクラスメイトたちはちらほらと座っていて私も自分の席に座る。八時半になると、ホームルームが始まるチャイムが鳴るとみんな急いで着席する。すると、担任の木島先生が入ってきた。
日直が立ち上がり号令の挨拶をしてお辞儀をすると一斉に着席をする。それから今日の連絡事項など確認をして提出物を集めたりしてホームルームは終わる。