宝物 番外編付き

マンション

坂田主任と美香さんと別れてから、

近くのスーパーで食材の買い出しをする。

蓮はくるみの手を繋いで離さない。

くるみ
「蓮さん…あの〜買い物ができないので、

離して下さい……」


蓮
「あ、そうかゴメン。俺がカート押すな！」

くるみ
「蓮さん、質問です！

お米と炊飯器ありますか？　

鍋やフライパンもありますか？」


蓮
「米……？　ないかなぁ〜炊飯器はあるけど、

使った事はないなぁ。フライパンはある！

フライ返しもあるよ！　茶碗とお椀も

1人分しかない…ゴメン。」

くるみ
「じゃあ、まずお米は２キロを買いましょう。

お箸は割り箸を買って、

お茶碗とお椀も買いましょう。

お皿は何枚ありますか？」


蓮
「大きいのが1枚と小皿が2枚かなぁ。」

くるみ
「はい。了解です。とりあえず今日の料理に

必要な分だけ買いますね。　ふふふ。」


くるみは、蓮に確認しながら、

お米、魚、常備野菜、玉子、

豆腐とカットわかめに油揚げ、めんつゆ等、

味噌汁はインスタントにした。


くるみ
「蓮さん、今日はとりあえずの物だけに

しますね。一緒に住むようになったら

きちんと揃えますから…

あの〜いつもは何を食べてたんですか？」


蓮
「コンビニ弁当は殻がでるから、会社の帰りに

あそこの定食屋さんか、横にある牛丼屋さんか

ラーメン屋さんかな？残業の時はコンビニの

おにぎりかなぁ」


くるみ
「今まで、ずぅーと？」


蓮は、頷いた。　

くるみは蓮さんの体が心配になった。

食生活をきちんとしてあげたいと思った。


くるみ
「蓮さんの体が心配なので、

料理は任せて下さい。」

蓮
「うん。嬉しい。頼むなくるみ〜」

最低限の物だけ買い、蓮のマンションに

向かった。