宝物 番外編付き
「そうしたいんだ。 
そうなると普通はさ〜早期退職をってなるけど、そうはしたくないし。
かと言って、今のサヤマには資金力が足りないんだよ。」

「それで…、秘書の谷口からあの話しがきたのか?」

「なんで!光が知ってんの? ウワサ?くるみは知らないよな?」

「ああ、栗原は知らないと思う…
秘書課の子からの誘いで一度飲みに行った時、ペラペラ喋ってたぞ!
どうすんだよ〜。婚約者のお披露目もあるし」

「あっちは、資金提供する代わりに政略結婚っていうか… 銀行の頭取の娘と結婚してくれって話なんだわ。
爺ちゃんは、絶対反対で金策できるか秘密で動いてて、父さんがなぁ…」

「なあ、谷口って何者?」

「昔、父親が銀行の頭取の運転手してたらしい。
俺もへんだから、調べさせたんだけど…
どうも、進学する費用とか頭取が出したらしくて娘が望む事は何でもするって感じ?

ちょっとヤバイから今は違う仕事を押し付けて距離作ってる。」

「それで、社長を丸め込んでんのか…」

「くるみの事は、絶対に守る!
もし、何か不穏な動きがあったら教えてよ。」

「ああ。 お前は相手の娘に会ったのか?」

「ああ、キッパリ断った! 
そしたらさ〜かえってムキになっちゃったんだよなぁ〜。」

「まぁ、お前の容姿が気に入ったんだわ。
たぶん、栗原の事も谷口から聞いてるぞ。」

「ああ。たぶんな。」
焼き鳥屋さんを出て、坂田課長と美香さんと別れて、蓮さんのマンションへ帰ってきた。
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