宝物 番外編付き
ガチャ。

マンションの部屋へ入りベランダを開けた。

あの日からマンションに来てなかったくるみ。

部屋を見て回る………
全然変わってない、いつもの部屋……

「くるみ、大丈夫か?」

「うん。 まずお線香をあげるね。」

「うん。」

2人で並んで、仏壇に手を合わせる。
くるみは、両親、お爺ちゃん、そしてお婆ちゃんの写真を見つめる。

「蓮さん、冷蔵庫の要らないものは捨てて電源切るね! 
そして出る時にブレーカー落とそうと思う。」

「そうだなぁ。」

冷蔵庫、冷凍庫から要らない物を捨てる。
なぜか涙が止まらないくるみ。
蓮はそんなくるみを抱きしめた。

「ゴメン…。 このジャム…お婆ちゃんが作ったの… まだ手をつけてないし食べれるから、持ってくね……」

「うん。」

「ハハハ。やっぱりこのマンション売らなきゃ!
涙が出てくるから……ゔ…」
蓮は優しくくるみの背中をトントンしていた。

ゴミ袋と遺骨とお婆ちゃんの遺影を持ち、ブレーカーを落としてマンションを出た。
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