宝物 番外編付き

退職届

月曜日**

朝、食卓で


「くるみと、母さんは何時に来るの?」

和子
「10時頃かなぁ、ね、くるみちゃん!」

慶一郎
「母さんは、直接俺のところに来るんだろ?」

和子
「う〜ん、 

いろいろと部署をふらふらしてから行くね!」

慶一郎
「オイ、部長たちに気を使わせるなよ〜」

和子
「大丈夫! 保険屋さん風にするから!

副社長さんと10時からのアポっていう設定に

しようかな?  ふふふ。」


「オイオイ〜。 父さん!」

慶一郎
「和子、社長室直行だぞ!」

和子
「は〜い。」

くるみ
「蓮さん、私の辞職届は、市川部長に出せば

いいんだよね?」


「うん。市川部長に話しを通してるし、

総務部で退職手続きも部長と一緒に

行ってもらう事になってるから。」


くるみ
「ハイ。 あと…私物を紙袋に入れたら

社長室へ行くね!

その後は、マンションからスーツケースで

洋服を持ってくるね。」



「うん。わかった。

母さん、よろしくお願いします」


和子
「はい。」

蓮さんの運転でお義父さん達は、出勤した。
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