宝物 番外編付き

デザイン部

私は、昨晩の夕飯の時に、

小野さんへ桃ちゃんのお礼のTシャツを

直接渡したいので、会社まで一緒に行くと

言い、

朝、蓮さんとお義父さんの乗る車に

一緒に乗せてもらう。


佐藤運転手
「社長、副社長、おはようございます。

あ〜くるみ様。 おはようございます!」


くるみ
「佐藤さん、おはようございます。

今日は、私も会社まで乗せて下さい。」


慶一郎
「佐藤さん、くるみちゃんさ、退職したのに

大ヒットしそうな企画を考えたんだよ。」



「佐藤さん、俺の嫁さんスゴイでしょう。」


佐藤運転手
「くるみ様。おめでとうございます。

さすが村田専務のお孫さんですな」


くるみ
「いえいえ。お義父さんも蓮さんも

大袈裟なんですよ?」


佐藤運転手
「ハハハ! 村田専務さんに似てますなぁ

では、助手席は副社長でよろしいですか?」


くるみ
「いえいえ、私が助手席にします!」


「父さんが、助手席ね!俺とくるみが後ろで

並んで座るから〜!」


慶一郎
「ハハハ! わかった。

佐藤さんすみませんね〜。

助手席には俺だそうです。」


くるみ
「蓮さん! 

社長が助手席なんてあり得ないよ!

私が、助手席! ね!」

と言って、さっさと助手席に座ったくるみ。



「え〜! 仕方ないかぁ。」


佐藤運転手、慶一郎
「ハハハ!ハハハ! 」

車が発進してもしばらく、佐藤運転手さんと、

お義父さんは、クスクス笑っていた。
< 243 / 435 >

この作品をシェア

pagetop