宝物 番外編付き
慶一郎
「蓮、明日は建設会社で、工場の図面と

建設工程の確認な!缶詰工場は資金調達が

先だから、野菜工場は年明けから着工だが、

缶詰工場は夏くらいから着工になるかな」



「もし、調達できたら同時に着工できる?」


慶一郎
「そりゃあ金があれば、向こうもすぐに

取り掛かるだろうよ。」


くるみは、まっすぐ前を向いて、

後ろの2人の会話を聞いていた。


しばらくして、サヤマの玄関前に車が

到着した。

社長秘書が、玄関前に待っている。


秘書
「おはようございます。社長。」


慶一郎
「おはよう。」


「おはようございます。」

くるみ
「おはようございます。」


「くるみ、俺と一緒にデザイン部へいこう。

帰りは、光に玄関まで送ってもらえな。」


くるみ
「はい。」

社長、副社長、くるみと秘書。

出勤していた社員たちから

「おはようございます社長、副社長」と

声をかけられて、

「おはよう」と返事をしている。

ヒソヒソ話しをしている女性社員もいる。

4人で役員エレベーターへ。

私と蓮さんが3階で降りる。

廊下で女性社員たちが、

「きゃあ〜、副社長よ〜。カッコイイ」

とか言っている人がいた。

蓮は無視したように表情を消して、

デザイン部へ入っていった。
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