宝物 番外編付き

森下 五月

夕飯後、部屋へ戻るとメールの着信ランプが

点滅していたので、確認すると……

五月ちゃんからだった。

"最近、やっと気持ちが落ち着きました。

くるみはどうですか? 退院した?

もし、くるみが落ち着いたらウチで

話しをしない?"


という、内容だった。

私は、五月ちゃんに事故の容態が大丈夫なら

明日の午後から伺ってもいいかメールすると

OKのスタンプがきた。

明日の午後1時ころ、五月ちゃんの家へ

行く事になった。


すぐにお義母さんに伝えた。

和子
「五月さんて、確か…美容師さんの?

幼なじみのお友達でしょう?」


くるみ
「はい。山田さんの隼人君の話しでは、

全身割れたガラスですり傷が酷くて

入院したって聞いてたから、五月ちゃんも

退院して、実家なんだと思います。」


和子
「じゃあ、午後から出かけるのね。

電車じゃあなく、タクシーで行った方がいいわ」


くるみ
「はい。多分お婆ちゃんが亡くなったのを

聞いたのかもしれないから、

心配してくれたんだと思います……」


和子
「うん。わかったわ。疲れたらタクシーで

帰ってくるのよ?」


くるみ
「はい。」
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