宝物 番外編付き

プラン①

翌日、大平不動産がある町に本店がある

平成銀行の本店へ

源太郎、喜三郎、清一、純二

慶一郎、蓮が 約束の時間に訪ねた。


にこやかに、大平源太郎と握手をする

平成銀行頭取と 取締役3名と

サヤマの取引店の支店長と担当者もいた。


源太郎
「いや〜、頭取、みなさん急な連絡だったのに

ありがとうございます。」


頭取
「いらっしゃいませ! 

お待ちいたしておりました。」


本店の大会議室へ通された御一行。

源太郎からサヤマの借り換えの件を

提案する。


頭取
「なぜ? 私どもの銀行へ?」


喜三郎
「昭和銀行に乗っ取られそうなんじゃ!

あなたも知っての通り、サヤマで野菜工場を

建てる事になっておる。

しかし、10億足りなかったのは、ここの

大平不動産の会長から個人的にかりたんだが、

なんだか昭和銀行さんの頭取が社長になると

サヤマを狙っているんじゃよ〜」


頭取
「は? 昭和銀行の高木頭取がですか?」


慶一郎
「はい。息子を一方的にすきになった娘さんを

使ったり、自分のスパイを秘書課に入れて

たのが、わかりました。

我が社は、銀行を自分の私物化している

昭和銀行は信用出来ないので、

手を切りたいんです。」


頭取
「もし、私どもで借り換えの分をご融資したら、

今後は……」


喜三郎
「もちろん。この恩は永遠だ!」

慶一郎
「はい。昭和銀行とは一切取り引きを

やめます。しかし、こちらで無理なら、

他の銀行へお願いしに行く予定です。」



平成銀行のみなさんは、戸惑っていた。
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