私の推しが推しじゃなくなった件
料理を一通り頼み終わったとき


例の先輩がやって来た


き、綺麗な人…。女の私も惚れ惚れしちゃう…。


「誠、久しぶり。」

「久しぶりですね。」

「すごく会いたかった。寂しかった。」


しゅんとしながらそう言う女性。


私が男ならすぐに抱き締める。←おい


「僕は出来たら会いたくなかったです。」


おい!!!そこは嫌でもそうですかぐらいにしときなさいよ!!!


「…その女が誠の彼女?」

「はい。」

「ねぇ、あなた本当に誠の彼女なの?」


ぎくぅぅぅ!!!!


え!?洞察力凄すぎません!!?私なにも話してないんですけど、もうばれてるじゃんか!!


「まぁ、どっちでもいいけど。誠と別れてくれない?」

『へ?』

「あなたが邪魔で私と誠が付き合えないって言ってるの。別れてくれるわよね?」

『えーと…あの…その…。』

「もう!どっちなのよ!!?」


ばんっ!と女性が机を叩く。


その音に気づいた他のお客さんがこちらを見つめる


こ、怖い…


逃げたい!!


満里奈がそう思ったとき


「彼女怖がりなんで威圧的な態度やめてもらって良いですか?」
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