同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「あ、はい。」

「あの…ファンなんです。握手してもらえますか?」

ファン?

そしたら水沢くんは、コソッと握手してから小さな声でにっこり笑いながら女の子たちに言ったのだ。

「ありがとう。ただ今はプライベートだから、しーっ…だよ。」

うわっ…
なにあの…プロみたいなキラースマイル…

「はい。あの…頑張ってください!応援してます!」

その女の子たちは握手してもらった手を大事そうに抱えながら、店を出て行った。

なに?
何者?

「み、ずさわくん?あんた何者?」

ちょっと警戒心丸出しで、わたしは水沢くんをツンっとつついた。

そしたら水沢くんはフッってなんとなくさみしそうな顔をして笑った。

「何も…。高校、大学とモデルしてただけです。TOKIYAってローマ字名で。」

「うっそ。すごいじゃん!」

確かにモデルくらいこなしててもおかしくはない。
陽輝にもひけをとらないこの長身。そして、ルックス。9頭身くらいありそうだ。

そしてさっきのプロみたいなスマイル。

あれはモデル仕込みか…

「まぁ有名になる前にやめちゃったから高柳さんもしらないでしょうけど、中高生とか大学生には結構知られてるかもしんないっす。」

「なんでやめたの?」

「え?」

「ねぇ。絶対、成功しそうじゃん?」

「なんで?なんでそう思うんですか?」

なんとなく…
さっきのプロみたいな笑顔を女の子たちに向けたときの水沢くんが…

「そりゃ。あのキラースマイルだよ。決め手は。」

「え?」


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