同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
入社して一年が経ったころ、たまたま向坂と帰り同じ時間になって、金曜日でもあったから、飲みに行くかという話になった。

向坂が隣にいるだけでドキドキしてるんだけど、でもやっぱり向坂と一緒にいるのは楽で、楽しくて、ついついたくさん話してしまうし、飲みのペースも速くなってしまう。

「なあ。おまえ、結婚すんじゃなかったの?」

向坂が突然言ったのでキョトンとしたわたし。

「なんの話?」

「いや、カレシとだよ。そういう噂話。聞いたからさ。」

「カレシって岳人のこと?」

「あ、ああ。それ以外にいんのかよ?」

「岳人とは去年の年末に別れてるよ。」

「は?」

向坂は驚いてる。
まあこの話は裕理しか知らないもんな…
だって…わたしが別れたなんて話、別に人にわざわざ言ってまわることじゃない…
向坂だって「女と真剣に付き合う気なんてねーって。」っていうほどだから、女としてわたしに興味ないだろうし…

「なんだよそれ…」

「だって…そんなことわざわざいうことじゃないし…向坂と2人で飲みにきたのも別れてから今日が初だしね。言う機会がなかったってとこかな?」

「ふん。俺には言う価値もないってか?」

なんとなく向坂が怒ってる気がした。

なんで?向坂が怒るの…?


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