同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「もう。いいって。わたしのことは。それより…好きな人いんのに、わたしと飲んでて大丈夫なの?狙うんだったら、わたしとサシ飲みしてる場合じゃないでしょ?」

向坂を試すようなことを言ってみた。
もうわたしと飲みたくないなら…
でもきっと…向坂は…

「おまえは別だし。だって、友達だろ?好きなやつとか…関係ない。」

ほら…よかった。
ほっと胸をなでおろす。

「そういうおまえは?」

「え?」

「いいの?俺と今まで通り飲んでて。」

「いいに決まってんじゃん。だいたい、あんたとはカレシいたって飲んでたんだからね。あんたの場合は好きな人とか…関係ないレベル。」

「だよな。」

そして、わたしたちはその日、結局、赤ちょうちんが閉まるまで、そこで飲んでた。

向坂はわたしを送ってくれて、3年ぶりだったからか、マンションまえでもまだ話したいってレベルで。けど、もうあまりに遅すぎたし、向坂は帰っていった。


< 32 / 183 >

この作品をシェア

pagetop