同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


「ていうか、専務って高柳さんのこと狙ってません?」

「え?」

今日は白川さんとマキノに朝から出向き打ち合わせの仕事があった。
向坂は大阪のマキノに呼ばれて出張に出ていたし、加瀬は急遽トラブル対応で社内に缶詰めになっており、めずらしく白川さんと2人だ。

さきほど打ち合わせが終わり、そのあと、近くの定食屋さんで昼ごはん中だ。

打合せは当然専務も同席していた。
今日は上に来いとか言われたわけではないし、打合せ終了後は、すぐに会社をでないとわたしたちより先に会社を出ていかれたが、さすが、勘の鋭い白川さんにはなんとなく察するものがあったってことだろうか?

「なんか高柳さんを見る専務の眼が…他の人のとちがう気がするんですけど…。」

「いや、それはないんじゃない?」

とりあえず否定。
そうじゃないことを祈ってるんだから…。

「いや、でもあれはきっと…。」

「いやいや、ないでしょ。」

と、頼んだ日替わり定食が出てきた。
わたしは細身といっても体が大きいので、よく食べる方だけど、白川さんもよく食べるらしい。
胸は大きくても細いのになぁ…どこに入ってるんだか…と思いつつ…

2人でお箸を持ち、がっつり系生姜焼き定食にぱくついた。

「そうかなぁ…あの…気になってること聞いてもいいですかぁ?」

「何?」

白川さんがちょっとお箸を止めてわたしを見ている。

「高柳さん。付き合ってる人いるんですかぁ?」

「え?いないよ。なんで?」

「いえ…。高柳さんてモテるじゃないですかぁ。」

「は?そんなことないでしょ。白川さんでしょ。モテるのは。」


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