同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~


なんか朝から気分乗らねぇなー。
昨日、うまく高柳と話せないままマンションまで送って、そのまま、マンション下であっけなく、

「じゃあね。」

と言ってくるりと踵を返し去って行った高柳を思い出し、ため息をつく。

それにひきかえ…

なんなんだ。このハイテンション…。

朝から楽しそうな白川。

なんだよ。ったく…。


こんなハイテンション女と歩く気分じゃないと思いながらも、会社を出る。

「向坂さん?今日はいい天気ですねっ。」

『ルンルン♪』って吹き出しが上にでてきそうな勢いだ。

「なんかあったのかー?めちゃくちゃ、幸せオーラでてっけど。」

「えっ?!わかりますー?」

何気に聞いてみると、食いつく食いつく。
何やら俺に言いたくて仕方ないらしい。

「な、なんだよ?んで、ハイテンションの原因は?」

そしたら、恥ずかしそうに顔をちょっと赤くしながら言いやがった。

「カレシできたんですっ。」

ほう…

「へ、へー。」

はーん。それが原因か…
まてよ…?
昨日はまったくこんなテンションじゃなかったぞ。
俺がこいつと別れるまではカレシいなかったはずだ…

ってことは…?

「は?おまえ、もしかして、加瀬か?」

「はーい!ピンポーンでーす!」

右手の人差し指を上に上げて嬉しそうに言いやがる。


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