同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
◇
相も変わらず、向坂のとなりに陣取る森野芙美。
イライラしながら、それを見るも、何もできないわたし。
わたしの横には佐々木がシュンとして座っている。
「まぁまぁ落ち込みなさんな。」
ポンポンと肩をたたくわたし。
「おまえなぁ…。俺の2年越しの恋を何だと思ってる。」
「わかってるって。けど、仕方ないでしょ。両想いの人を引き離すわけにはいかないんだから。」
白川さんが入社して以来、かなわぬ片思いをしていた佐々木。
先日告白して玉砕したのは知っていたけど…
加瀬とつきあいだしたのを聞いて落ち込んでいるらしい。
ふられたんだからいさぎよく認めればいいものを…。
佐々木は無言でわたしをにらみつけると、テーブルにつっぷした。
「おまえにわかるかぁ。好きな男もいないくせに…仕事命の女がぁ。」
「うるさいわね。わたしだって好きな人くらいいるし。」
「は?」
佐々木がガバっと起き上がった。
「今なんて言った?」
そして前に座っていた森野さんは聞き耳を立てていたのか、今まで向坂にべったりくっついて、向坂の顔しか見てなかったくせに、いきなりこちらを振り向いて、ニタっと嫌な笑みを浮かべた。
相も変わらず、向坂のとなりに陣取る森野芙美。
イライラしながら、それを見るも、何もできないわたし。
わたしの横には佐々木がシュンとして座っている。
「まぁまぁ落ち込みなさんな。」
ポンポンと肩をたたくわたし。
「おまえなぁ…。俺の2年越しの恋を何だと思ってる。」
「わかってるって。けど、仕方ないでしょ。両想いの人を引き離すわけにはいかないんだから。」
白川さんが入社して以来、かなわぬ片思いをしていた佐々木。
先日告白して玉砕したのは知っていたけど…
加瀬とつきあいだしたのを聞いて落ち込んでいるらしい。
ふられたんだからいさぎよく認めればいいものを…。
佐々木は無言でわたしをにらみつけると、テーブルにつっぷした。
「おまえにわかるかぁ。好きな男もいないくせに…仕事命の女がぁ。」
「うるさいわね。わたしだって好きな人くらいいるし。」
「は?」
佐々木がガバっと起き上がった。
「今なんて言った?」
そして前に座っていた森野さんは聞き耳を立てていたのか、今まで向坂にべったりくっついて、向坂の顔しか見てなかったくせに、いきなりこちらを振り向いて、ニタっと嫌な笑みを浮かべた。