同期に恋してしまったら~友達からはじまる恋ってありますか?~
「やるな。高柳。」

こそっと耳もとでささやく大西。

「森野、真っ赤な顔してるぞ。」

「知らないよ。もういい加減うんざりだから。」

「何が?」

「ん…なにもかも…。」

そしてわたしは無言で大きな唐揚げを口に入れた。


そして二次会。

向坂は案の定森野さんを送っていった。

けど…帰ってこない…

どういうこと?

いつもだったら適当に巻いて帰ってくるのに?

何…?

心の奥がザワザワする。

わたしが森野さんにキツイこと言った後だけに…慰めてるとか…?

そんなことだったら…
立ち直るに立ち直れないじゃん…?

「陽輝帰ってこねーな。」

大西が隣でボソッと言う。

「森野さん、だだこねてんじゃないの?」

裕理が大西の隣から顔を出した。

「さあね。もういいじゃん?そろそろ帰ろ。」

佐々木は村居さんと前で熱唱している。
佐々木ってば、ほんと…呑気なやつ…

「うん。帰ろ。」

裕理も大西もそう言い出し、もう時間も遅いのでって事で、本日の同期会は終了した。


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