僕等はきっと、満たされない。
晴と付き合って
5年が経った
「晴、ごめん…
好きな人ができた
別れてほしい」
もちろん
そんなこと本気で思ってない
幾つも台詞を考えて
何度も心の中で練習した
晴は頷かなかった
まだ一緒にいたい気持ちはあっても
父親みたいにはなりたくなかった
晴を愛人としてこの先も愛して
許婚を妻として迎える
そんなの
晴も彼女も幸せにならない
弟だって
ちゃんと晴に
別れを告げなければいけない
オレがいなかったら
弟が継ぐのに…
自分の存在がなかったら
よかったのに…
そしたら
晴にも出会わなかった
晴を傷付けなかった