僕等はきっと、満たされない。
なんてことない話をして
1時間が過ぎた
私
なんでここにいるんだっけ?
あー…
マッチングアプリの子と
一緒にビール飲もうってなって…
「宙くん、彼女欲しくないの?
カッコいいから
いくらでもチャンスあるでしょ」
ホントは彼女いたりしないよね?
会ってみたら
そぉ疑うくらいカッコよかったし
優しくて面白い
でも今日は本物の彼じゃないらしいけど
酔ってなくてもカッコよさは変わらないよね
「ありがとうございます
お世辞でも嬉しいです」
そんな謙虚なところも
モテると思う
「彼女、いたらいいかな…とは思いますけど
なかなか出会いないし
出会っても仕事不規則で
彼氏らしいことできないと思う」
この1時間
話しながらも飲みながらも
部屋の目に付くところをチェックしてしまった
んー…ホントにいないか…
女っ気ない部屋
「彼氏らしいことか…
宙くんが思う、彼氏らしいことって?」
「んー…よくわかんないけど
いつも一緒にいたいって思ったり
休みのたびにデートしたり
連絡はマメにとる
…
今のオレだと
何一つまともにできないです」
ちゃんと考えてるんだ
やっぱり誠実そうじゃん
セフレとか
そんな関係無縁なタイプ
いつも一緒にいたかった
休みの日は必ず一緒に過ごした
連絡は毎日してた
あの人とは
そんな付き合い方をしてた
宙くんの考えてる
彼氏像
「晴さんは?
なんでマッチングアプリなんか?」
「私は…」
重くなっちゃうよね
忘れたい人がいるとか…
「あ、なんか言えないような…?
スミマセン、オレ聞いちゃって…」
「別にぜんぜんいんだけど…」
「ホントにオレなんかで、いんですか?」
「え…」
宙くんに急に押し倒された
なに?
え?
やっぱり?
「待って…
あの、シャワーしたい
シャワーかして…」
「あ、そーですよね…
スミマセン」