愛してしまったので離婚してください
「周りの大人は皆、まだ幼い俺が見ていい状態じゃないって、両親を見せてくれなかったんだ。でも、晶のお父さんは違った。ちゃんと見て、触れて、話をしないと後悔するって。両親に合わせてくれた。不思議と俺は怖くなかったんだ。両親の傷だらけの姿を見ても。父なんて頭部外傷だからひどく変形していたけど、怖さは感じなかった。目に見えている本当の姿よりも、いつも一緒にいた両親の姿が浮かんで、ひとつも怖くなかった。」
光景を想像するだけで胸が痛んで、涙が出そうになる。
そのころの雅を知っていたら迷わず抱きしめたいとも思う。
「晶のお父さんが、きっとモルヒネだろうな。鎮痛薬を両親に入れてくれた時、もう息の消えかかっていた両親がふっと柔らかい表情をしたんだ。」
「・・・」
「俺は両親の手を握って言えたよ。ちゃんとぬくもりがあるうちに。「ありがとう」って」
雅をみるたびに、雅の両親を想像する。
きっと大きな愛で雅を包んでいたんだろうと思う。
「あの日以来、俺は医者になろうってずっと決めてた。」
雅が私を見つめる。
光景を想像するだけで胸が痛んで、涙が出そうになる。
そのころの雅を知っていたら迷わず抱きしめたいとも思う。
「晶のお父さんが、きっとモルヒネだろうな。鎮痛薬を両親に入れてくれた時、もう息の消えかかっていた両親がふっと柔らかい表情をしたんだ。」
「・・・」
「俺は両親の手を握って言えたよ。ちゃんとぬくもりがあるうちに。「ありがとう」って」
雅をみるたびに、雅の両親を想像する。
きっと大きな愛で雅を包んでいたんだろうと思う。
「あの日以来、俺は医者になろうってずっと決めてた。」
雅が私を見つめる。