愛してしまったので離婚してください
辺りが暗くなるころ、私は泣きすぎて頭痛が悪化していた。
考えたくないくてもいろいろと考えてしまう。

これからどうなってしまうのか。

いつの日かドラマで観たような病気で衰弱してしまうかもしれない自分を想像したり、この世に無事に子供を産みだせず、自分も命を落としてしまうシーンすら思い浮かべてしまう。

悪い想像が膨らむごとに私はぎゅっと目を閉じて、私を抱きしめ続けてくれる雅の胸にすりよった。

ぬくもりを感じるだけで、現実に引き戻してくれる。

その度に、雅は私を抱きしめている手に力を込めてくれる。


「何か食べないとな。」
こう切り出した雅。でも、私は首を横に振って、雅の体に両手をまわし、ギュッとしがみつくようにして離れられなかった。
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