キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
「一緒に暮らす上でのルール。
まず、私の仕事はお昼のお弁当· ご飯、夜ご飯。そして洗濯……私の下着とか見ないでよ? 後時々掃除。で、山中くんは、朝ごはん、皿洗いと風呂掃除。ごみ捨ても一月じゃ3回しかないけど山中くんからスタートの交代制。食材の調達は3日に1度、学校から帰ってすぐ2人で行くこと。一番大事なのが、お互いにいい環境で暮らせるよう、お互いへの気遣いを忘れないこと。他に何かある?」       
                   
                   
多すぎて長くなったルールを一気に伝えて、最後に聞く。              
                  
                   
「じゃあ1つだけ……俺の事は蒼って呼んでよ」                
                                   
「……それって必要?」        
                  
「もちろん! 一緒に暮らす人と他人行儀なのは居心地が悪いからね」      
               
              
居心地が悪いと言われてしまえば仕方ない。
                     
                 
「分かった。蒼、いや蒼ちゃん? あっごめん。やっぱ何でもない。蒼で。私の事もさん付けしないで。名前にさん付けは久しくなかったからモゾモゾする」      
 
「分かった……綾音」         
               
何でそこで溜めんのよ! そんな風に笑われたら、無駄に顔が言い分ドキドキするでしょ!?

           
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