キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
「そっか」         
          

梨奈さんへの蒼への気持ちが、半端なものじゃないと知っている私は、それ以上なにも言うことが出来ない。       
              
             
「うん。だけどね、僕の事も梨奈の事も気にしないで。綾音さんのしたいようにしたらいいんだよ」            
                  
            
「ふっ……うん!!」      


また泣き出す私に、向かいに座っていた高田くんは、私の頭を撫でた。     
                
              
こんな風にされても嫌じゃないのは……  
            
                
「なんか、高田くん。私のお兄ちゃんみたいで安心する」           
                
                 
私にお兄ちゃんなんていないけど、そんな感じがする。           
                 
                  
「フフッそうだね。こんなこというのはなんだけど、綾音さんは妹みたいでほっとけない」


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