キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
「もう1回……」


「え?」       


「もう1回。ずっと寂しかったし不安だった。だから、もう1回」


さっきまで恥ずかしかったはずなのに、実感がわいて、蒼を見ていたらもう1回って気持ちが大きくなった。      
               

「綾音……ちょっと反則。ちょっと待って……」


そう言って顔を赤くした蒼は、片手で顔を隠してうつむいてしまう。


「蒼。これ見て?」     
           
            
何も持ってないけど、握り拳をつくって、少し高い位置に持っていって蒼に見せる。


「え?」


案の定、蒼は何も疑わずに顔をあげた。
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