幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
それはもう、この現状を楽しんでいるかのように。


……コンサートスタッフもファンでもなく、会場入りするのって無理じゃない?

それ以外の方法なんてあるはずがない。



「美羽、カラオケ好きだったよね?」

「……うん?」

「ダンスも好きだよね?」

「まあ、見様見真似だけど……」

「じゃあ、なんの問題もないじゃん」



こ、琴音ちゃん……?

急な質問に戸惑いを隠せない私を置いて、琴音ちゃんは自分の鞄を漁り始めた。

鞄の中をガサゴソしていている琴音ちゃん。

しばらくして取り出したものは1枚のポスターだった。

琴音ちゃんはそのポスターを私に手渡す。



「な、なに……?」

「内容、見てみなよ」



そう言われて、私はポスターに目を落とした。

そこに書かれていたのは、信じられないものだった。
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