幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「なにか用事?」



荷物をまとめ終えた私は席を立つ。


うん。

忘れ物はない。


忘れ物がないか確認しながら、唯斗くんに言葉を返す。

それに苛立ったのか、唯斗くんは不機嫌丸出し。



「その態度、直せよ」

「別にー。これが普通なんですっ」

「それが普通だったら態度悪すぎだろ」



不機嫌な唯斗くんは髪の毛をかき乱す。

私は鞄の持ち手を肩にかけ、ぎゅっと握る。

唯斗くんに睨まれても、私は怯まないんだからね!

絶対に!


はあ、と大きなため息をつく唯斗くん。

仮にもイケメンと騒がれるアイドルがため息をつくと迫力がある。

……というか、唯斗くんだからなのか?

唯斗くんがため息をつくから圧を感じるのかな。


まあ、どっちでもいいや。

唯斗くんから圧を感じても、唯斗くん自身を怖いとは思わないから。
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