隣の住人。



夕休みに時間帯が合って、菊池さんと休憩室に2人きりになったけど…



以前、

あんなに好きだった菊池さんでも…


2人になった瞬間、不安に襲われて逃げ出したくなってしまった。





急に起こるフラッシュバック。

自分がおかしくなりそうだった。





『ちょっと電話して来てもいいですか?』

「うん、いいよ」



と、

休憩室から外に出て、自分を落ち着かせた。




正直、泣きそう…

早く、謙人のところに行きたい一心だった。




謙人に電話するわけにも行かないし…地元の友達に電話する事も出来ず、ただただ自分を落ち着かせるしか方法はなかった。






後、3時間のバイトを頑張れば家に帰れる。

道のりは長いけど、頑張るしかない。




そう自分言い聞かせた。




帰っても、謙人に会えないということが少し気がかりだけど…寝て待ってよう。






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