隣の住人。
今日は、バイトの時間までほとんどをベッドの上で過ごしていた。
謙人のスマホで映画を観たけど…なぜか、ホラーを選んだ謙人。
苦手分野…
見る前からビビりすぎてヤバかった。
『やだ、見たくない』
「とりあえず、見て」
そう言いながら再生ボタンを押した謙人。
意味不明…
私を怖がらせたいわけなの?
小さな画面で見るから、まだいいかもしれないけど…映画館とかだったら死にそう。
ホラー映画を見る事自体、共感できません。
心臓のドキドキが止まらなかった。
謙人の影に隠れながら、横目で見ていたけど…開始5分で既に無理だった。
始まった瞬間から、薄暗い感じ…
それに、いつ脅かされるかわからない感じ…
私を見て、謙人は大爆笑だった。
え?
今、笑うところなの?
全く、怖いと感じていない謙人はおかしい…
『違うのにしたい』
「無理、これずっと見たかったやつ」
『1人の時に見ればいいじゃん』
「ひなと一緒にみたいの」
と、
急にぶりっ子し始めた謙人。
全然可愛くなかった…