隣の住人。




今日は、バイトの時間までほとんどをベッドの上で過ごしていた。

謙人のスマホで映画を観たけど…なぜか、ホラーを選んだ謙人。




苦手分野…

見る前からビビりすぎてヤバかった。





『やだ、見たくない』

「とりあえず、見て」




そう言いながら再生ボタンを押した謙人。



意味不明…

私を怖がらせたいわけなの?


小さな画面で見るから、まだいいかもしれないけど…映画館とかだったら死にそう。



ホラー映画を見る事自体、共感できません。

心臓のドキドキが止まらなかった。




謙人の影に隠れながら、横目で見ていたけど…開始5分で既に無理だった。




始まった瞬間から、薄暗い感じ…

それに、いつ脅かされるかわからない感じ…





私を見て、謙人は大爆笑だった。



え?

今、笑うところなの?



全く、怖いと感じていない謙人はおかしい…




『違うのにしたい』

「無理、これずっと見たかったやつ」

『1人の時に見ればいいじゃん』

「ひなと一緒にみたいの」



と、

急にぶりっ子し始めた謙人。



全然可愛くなかった…





< 178 / 334 >

この作品をシェア

pagetop