隣の住人。




ソフトクリームを食べていると再び「ちょっとちょうだい」野郎が現れた。






『舐めるだけね』

「それじゃ美味しくないじゃん」

『じゃ、無理』





と、断って気を抜いた瞬間に食べられていた。




これは、だいたい1/3くらいなくなりましたね…

さっきまでご機嫌だった私は謙人を押して距離をとった。






「ウケる」と呑気な謙人。

私は本気で怒ってるけど…気づいてない様子。




私は黙って残ったアイスクリームを食べていると肩に手を回して引き寄せるようにして歩いてきた。





え、もしかして機嫌取りでもしてるんですか?





『ねぇ、近寄んないで』

と、私が押してもビクッともしなくて悔しかった。





『触んないで』



そう言って私の肩に乗ってる手をどかそうとしても聞く耳を待とうとしない。




『もう!』

「牛かよ」

『ねぇ、ちゃんと謝って』

「ごめん」と、言ってほっぺをツンツンとしてきた。






反省無しの様子だけど、謙人が買ってくれたし…喧嘩にならないように宥めてくれたから許してあげるしかなかった。





こういう時に大人だなと感心する。

だから、一度も喧嘩をせずにやっていけてるんだと思う。





喧嘩をしなかった彼氏なんて、謙人が初めてだった。





今回だけじゃなくて…私が喧嘩をふっかけたとしても笑って流してくれるから内心助かる。





その時はイラっとするけど。




けど、こういう人を怒らせたら1番怖いんだろうなと思う。

私たちは、喧嘩する日が来るのかな。





帰りに私も謙人もトイレに寄って車に戻ることにした。




『ねぇ、ここで待ってて』

と、待ち合わせ場所を決めてトイレに行った。





「わかった」



謙人とほぼ待ち合わせをしたことがないから違和感すぎて、不安だった。




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