confused me
番外編

-未成年飲酒は違法です-

「優里〜」


そう酒の匂いを漂わせてくるのは、深夜2時に帰宅した律さんだった。


「...帰り遅い上に酒臭いって、どうかしてると思いません?」


「ねぇ優里、キスしよ?」


ゲームのコントローラーを置いて、フラフラの彼を支える。
あまりにも酒臭くて、顔を歪めたのが自分でわかった。


「...未成年飲酒は違法ですが」


「んふ、人殺してるのにそれ言う〜?」


かなり気分がいいようで、怒るに怒れない。
酔っている時に私が変なことを言って機嫌を損ねてしまえば、彼は確実に私を殺す。

聞く耳なんて持ってくれなくなるだろう。


大人しく支えて、ベッドに座らせる。


「お水、飲みますよね」


「優里が飲ませて...口移しで」


しばらく、この部屋に静寂が訪れた。
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