先輩の優しさ
家のベットの上で寝っ転がりながら
「今日は、全然集中出来なかった。」
あの時の言葉が、ずっと頭の中でぐるぐると回っている
私が言われたわけじゃないのになんで、こんなに頭に残るんだろう。
考えても答えが出てくるわけじゃないし
「早く寝て忘れよう」
期間限定
「….いさん?」
あれ、誰かに呼ばれてる?
「はないさん?」
「はい、何でしょう?」
「花井さん、今日どうしたの?」
「えっ、」
「いや、さっきからぼーっとしてるし帰った方がいいんじゃないの?」
ぼーっとしてたっけ?
そう言ってくれる店長に
「すみません。ご心配ありがとうございます。」
「今、期間限定の飲み物の味がどんなのか気になって頭の中で考えてました。」
「あれ?新作の試飲まだしてなかった?」
「はい、丁度その日オフだったので」
「今日は、空いてるし今から作るから飲みなよ」
「いいんですか?」
「お客さんに、どんな味がするか聞かれるかもしれないからね。」
やっぱ、店長って優しいな
あの時の見間違えだったのかな?
期間限定の飲み物は、とても美味しく
甘さ控えめで甘いのが苦手な人も飲めるようになっているし、半分くらい飲んだら入れるのもあるから2度楽しめるようになっていた。