御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
「驚きすぎてなにも言えなかったんですよ」

まず高級店に行くことないし、ジュエリーショップも初めて入りましたって。

「はー。これがフォアグラ」

牛肉と一緒にでてきた。
なんのソースかわからないけど、ソースがかかっていた。
美味しすぎる―――一般庶民すぎて、そんな感想しか言えなくて申し訳ない気持ちだ。
デザートはクレープシュゼットで、リキュールとオレンジの香りがした。
美味しいのにもうお腹がいっぱいで食べれなかった。

「大人なかんじでした。ごちそうさまでした」

「そうだろ」

大人っていうところがポイントなのか、雅冬さんはドヤ顔をしていた。
食事が終わると、お店の前には運転手さんが待っていた。

「美味しかったです。ありがとうございました」

「言わなくてもわかる。いちいち顔に出てたからな」

思い出し笑いをしていた。 
笑わなくても。一般庶民にはごちそうだったんだよ!!
車に乗ると、
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