御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
「どちらまで送りましょうか」

と、運転手さんが聞いてくれた。

「あ、駅でお願いします。服を着替えたいので」

「なんだそれ。駅で着替えるとか。危ないだろ!そのまま、帰れよ」

「親が驚きますよ!」

「そうか。じゃあ、俺のマンションに寄って着替えて帰れよ」

「そっちの方が危ないですよ」

冷ややかな目で見ると雅冬さんは逆に怒ってきた。

「はあ?誰がお前みたいなお子さまに手を出すか!」

「失礼な!」

「お前のが、失礼だ!」

ぎゃあぎゃあと言い争っていると、運転手さんが苦笑して言った。

「とりあえず、マンションに送りますね」

運転手さんの目は子供二人を見るような目だった―――

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