御曹司社長は恋人を溺愛したい!《宮ノ入シリーズ③》
「どうして電話を?」

「お前っ!挨拶するからって言っただろ?お前の親の予定を聞くんだよ」

「あ、あー。そうでしたね。考えておけっていうから、てっきり」

「なんだ?断るつもりだったか」  

「いいえ」

一瞬、雅冬さんは顔を赤らめ、慌てて、顔を背けた。

「会議だから行く」

「は、はい」

何を照れてるの!?
こっちが恥ずかしいわ!
雅冬さんがいなくなり、社長室の鍵をかけた。
さて。私は帰ろう。
秘書室をでると、雅冬さんの母である聖子《せいこ》さんと中年の男の人が待ち構えていた。
ぎくりと体を強ばらせた。

「あの。社長は会議で」

「知っているわ。雅冬のいないところで、お話がしたかったのよ」

「君が雅冬と付き合っている女性か」 

首を縦に振った。

「マンションにも出入りしているようだな」

「私達も別の階に住んでいるけれど、あなたのような方に簡単に出入りされたくないわ」

「えっ…」
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