御曹司社長は恋人を溺愛したい!《宮ノ入シリーズ③》
「言っている意味がわかるわよね?」

「雅冬は一人息子で大切に育ててきた。申しわなけないが、高卒アルバイトの君が相応しいとは思えない。君は雅冬に何をしてやれるんだね」

ぎゅっと服を握りしめた。

「あの!私が雅冬さんと一緒にいるのって、そんな悪いことですか?一緒にいるときの雅冬さんは笑ってますし、楽しそうにしてますよ。それでよくないですか!?」

「あいつの一時的な感情など、大した問題ではない。ほら、これに好きな金額を書きなさい」

小切手の紙を私に見せた。
手切れ金のつもり!?
それを奪い取り、ビリビリに破いてやった。

「感情なんかいらないなら、ロボットとでも暮らしていればいいでしょ!」

そう言い捨てて、ダッシュでエレベーターに乗った。
誰も追ってこれないように。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


逃げるようにして、家に帰ると両親に呼ばれた。
疲れていたけれど、しかたない。
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