御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
「よかった。来てくれて」

「恭くん、大事な話って?私、あまり時間なくて」

席に座ると、恭くんは真剣な顔で言った。

「菜々子。悪い男と別れて俺と付き合わないか?なかなか別れてもらえないなら、一緒に話をしてもいい」

は?何を言っているのか、わからなかった。
理解するまでに時間がかかり、やっと口を開いたその時。

「やだー。恭くんったら、かっこいいー!」

凛々子の声がして、顔をあげると、そこには凛々子と雅冬さんがいた。
どうして、凛々子と二人で?

「恭くんは姉の元カレなんですよー。菜々子のこと忘れられなくて、ヨリを戻したいって言ってるけど、菜々子も恭くんのこと好きだったから、よかったわよね」

は?どういう意味?
なにを言ってるの?

「できたら、俺はそうしたい」

ぽかんとして、凛々子と恭くん交互に見た。
私がいつ、好きだと言った!?

「ほらー、菜々子。恭くんと昔の話でもしたら?」
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