魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<ダリウスの部屋・翌日・2日目>

リセは指定された時間に、ダリウスの部屋の前に立った。

執事がドアを開けてくれた。
「ダリウス様が、すぐにお出かけになられます」

ダリウスがバスローブ姿で、寝室から出て来た。
シャワーを浴びたところなのだろう・・
髪が濡れているのかタオルをかぶっている。

「ダリウス様・・お支度を」
執事が出て来たダリウスを見て、言った

「車の準備をいたします」
リセも同じようにダリウスを見て言った。

「ああ・・」
ダリウスは全く何事もなかったように、それだけ言った。

昨日の<キス試験>は・・
取りあえず不合格ではなかったのだろう・・
リセは思った。

< 21 / 54 >

この作品をシェア

pagetop