社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
――とうとうこの日が来た。
要人が部長になったあたりから、私に対する仁礼木のおばさんの態度がきつくなった。
そこから、ずっと覚悟していたから、私は平静を上手く装えた。
「そうなの。仁礼木の家くらいになると、相手の家柄とかもあるし、当たり前よね」
「だから、志茉。今までみたいには付き合えない」
私が考えていたとおりの流れだった。
「そう……。要人、結婚するの?」
――寂しくなる。
でも、ちゃんと祝福するつもりでいた。
私は要人に幸せになってほしいと、ずっと願っていたから。
「ああ。俺は志茉がいい」
感傷的になっていた私に、要人が言った言葉は予想していなかったものだった。
仁礼木のおばさんの怖い顔が、頭に浮かび、会うたび言われる嫌みを思い出した。
『結婚は家と家がするものだから、志茉さんはね』
『うちの要人には、女子大出のお嬢様を考えているの』
私と要人に、なにもなくてもこれである。
「なんで、私とっ!?」
「今まで、何回も言ってるだろ」
「冗談だと思っていたわ……」
「本気だ」
要人が部長になったあたりから、私に対する仁礼木のおばさんの態度がきつくなった。
そこから、ずっと覚悟していたから、私は平静を上手く装えた。
「そうなの。仁礼木の家くらいになると、相手の家柄とかもあるし、当たり前よね」
「だから、志茉。今までみたいには付き合えない」
私が考えていたとおりの流れだった。
「そう……。要人、結婚するの?」
――寂しくなる。
でも、ちゃんと祝福するつもりでいた。
私は要人に幸せになってほしいと、ずっと願っていたから。
「ああ。俺は志茉がいい」
感傷的になっていた私に、要人が言った言葉は予想していなかったものだった。
仁礼木のおばさんの怖い顔が、頭に浮かび、会うたび言われる嫌みを思い出した。
『結婚は家と家がするものだから、志茉さんはね』
『うちの要人には、女子大出のお嬢様を考えているの』
私と要人に、なにもなくてもこれである。
「なんで、私とっ!?」
「今まで、何回も言ってるだろ」
「冗談だと思っていたわ……」
「本気だ」